




県内ガイド協会が一堂に集結した学びの場
2025年11月12日、岡山県観光ボランティアガイド協会主催の研修会が高梁市で開催され、
児島観光ガイド協会からは 10名が参加 いたしました。
県内各地のガイド協会の皆さんが一堂に会する、貴重な交流と学びの機会であり、会場は終始あたたかな雰囲気で、和やかに、そして真剣に研修が進んでいきました。
岡山後楽園 広報スタッフ・坂本美香さん講演
「お客様と共に楽しむガイド」とは?
岡山後楽園の広報スタッフとして活躍されている 坂本美香さん を講師にお迎えし、「お客様と楽しむガイド」をテーマにご講演いただきました。
坂本さんは、パナソニックでの電話応対コンクール入賞、結婚式司会者、NHKラジオのレポーターなど、多彩なキャリアを持つ方。朗読や電子オルガン講師の資格もお持ちで、その幅広い経験が“伝わるガイド”の基盤となっています。
本記事では、講演内容をわかりやすくまとめ、ガイド活動に役立つポイントをご紹介します。
■ 情報発信の基本は「正確さ」
後楽園の広報業務では、メディア対応、SNS投稿、イベント司会、広報原稿作成など、あらゆる場面で「事実の正確性」が重要になると坂本さんは強調されました。
講演では、ガイドが間違えやすい後楽園の知識について、以下のような例が紹介されました。
- 「日本三名園」→ 正しくは“名園”、中国語由来の「大」は使わない
- 1700年完成 → 正しくは「外形が完成した」
- 「蓮池軒」→ 正しくは「廉池軒」
- 「名月鑑賞会」→ 自然物は「観」を使うため「名月観賞会」
さらに坂本さん自身がスライドに“タイプミス”を混ぜていたというユーモアも交えながら、「完璧ではないからこそ確認が大切」というメッセージを伝えてくださいました。
■ 人との繋がりが学びを深める
坂本さんの経験から、ガイドという仕事は人との出会いが財産になると語られました。
- 歴史情報は更新され続ける(例:聖徳太子→厩戸王)
- 権威ある発言でも誤りは起きる(タンチョウの性別が誤ったままSNS拡散)
- 自分の目で確かめる“一次情報”の重要性(備中松山城の猫城主の取材談)
常に学び続ける姿勢と、多様な人との交流がガイドの視野を広げるという言葉が印象的でした。
■ お客様に「伝わる」コミュニケーション術
講演の中で、実践的でわかりやすい“伝え方の技術”がたくさん紹介されました。
◎ メラビアンの法則:「内容は7%しか伝わらない」
人の印象を決めるのは
- 表情
- 声のトーン
- 仕草
といった非言語コミュニケーションが大部分を占めます。
◎ 今日から使える話し方のコツ
- 口角を上げて明るい声に(=笑顔の声)
- ガイド前に短い発声練習
- 大事な言葉は「ゆっくり・はっきり」
- 意図的な“間”で伝わりやすく
- 腹式呼吸で緊張をほぐす
どれもすぐ試せる内容で、参加者からも多くのメモが取られていました。
■ 「自分らしいガイド」でお客様と共感をつくる
坂本さんは、マニュアル以上に大切なのは“ガイドの個性”だと強調します。
◎ 会話のきっかけ作り
- 「どちらから来られましたか?」
- 地元出身の有名人の話題(山本由伸投手、藤井風さん)
◎ 言葉選びで景色の魅力が変わる
否定的な表現を避け、
「現代と江戸のタイムスリップが楽しめますね」
という中学生の言葉を例に、前向きな解釈を伝えることの大切さが語られました。
◎ 写真は最高の“再訪促進ツール”
自身が撮影した桜のシーズンや茶つみ祭の写真を見せると、
「次はこの季節に来たい」
という気持ちが自然と生まれます。
◎ ちょっとした親切が心に残る
外国人観光客に「写真を撮りましょうか?」と声をかけるだけで、大きな思い出になると坂本さんは話されました。
ガイドもお客様も“共に主役”という言葉で締めくくられ、会場は温かい拍手に包まれました。
■ 質疑応答:現場ならではの質問が続々
最後の質疑応答では、PR、景観、料金設定など、各地域の課題が共有され、有意義な意見交換が行われました。
● 矢掛町からの質問:
「PR方法は?」
→ 坂本さんは、InstagramなどSNSの活用を強く推奨。
後楽園の「スタンプラリー×ガチャガチャ」とSNSを連携させた成功事例も紹介され、写真映えする矢掛の街並みに大きなチャンスがあるとアドバイスされました。
■ まとめ
今回の講演は、「ガイドの本質」がよくわかる非常に濃い内容でした。
- 正確な情報
- 学び続ける姿勢
- お客様に伝わる話し方
- 自分らしいガイド
これらを組み合わせることで、お客様と“共に楽しむ”ガイドが生まれるというメッセージは、多くの参加者の心に響いたはずです。
ガイド活動に関わる皆さまにとって、大きな学びと気づきを与えてくれる講演でした。
学びを今後の活動に活かしていきます
今回の研修では、
ガイドの広報力、地域連携、次世代育成など、
非常に幅広く、そして深い内容に触れることができました。
児島観光ガイド協会としても、
今回得た気づきと学びを地域の皆様に還元できるよう、
今後のガイド活動へ積極的に活かしてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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